Monday 16 May 2011

星降る夜になったら 

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私事で恐縮なのですが、先週からこのブログを管理しているBloggerというサイトで、なんらかのトラブルが発生し、何日もの間、記事を見ることも書くこともできなくなった挙句、その合間をぬってやっと書いた「星降る夜になったら」の記事も、何時間かアップされた後、勝手に消えてしまうという事態。
こんなことがあるのですね!
まあ、所詮機械のすることですから、しょうがありません。

今日は、2011年5月10日にたった数時間だけアップされた記事を、もう一度記事に致します。(たまたま英訳のために、印刷してあったので助かりました。)もし、すでにご覧になった方いらっしゃいましたら、もう一度お付き合いください。
すぐに英訳もアップします。

バックアップのために、今までの記事を全部、ワードにコピペして保存しておいたほうがいいのでしょうか・・・。任務遂行のためにも、コンピューターの勉強必須!です。
ブログをなさっている方、どうぞよろしくご指導お願い致します。

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前回から引き続き3rd アルバム、「Teenager」から。
12曲目「星降る夜になったら」です。

この曲は、公表されているフジファブリックの曲の中で、キーボード金澤ダイスケさんが作曲に携わった唯一の曲です。
FAB BOOKの情報によると、金澤君が初めに持ってきた曲には、Aメロ、Bメロ、サビと全部揃っていたのですが、そのひとつひとつのメロディーがドラマチックで(志村君の表現)、結果サビが引き立たないという問題あり。そこで、金澤君の作ってきたサビに合わせて、志村君がAメロ、Bメロを変えて、できあがった曲です。ファンの間でも、「星降る夜になったら」は金澤君作曲と思っている方が多いのですが、正しくは、アルバムの歌詞カードにも明記されているように、志村君と金澤君の共同?作曲です。



クリックすると新しいウィンドウで開きます赤富士通信(フジファブリックがシングルやアルバムをリリースするのに合わせて作成され、購入者に配られたフリーペーパー)15号でも、二人のおもしろいやりとりがみられます(お手元にない方は、こちらでご覧になってください。東芝EMI フジファブリック 赤富士通信
だいぶ前に作った曲だと金澤君は言っておりますが、当時、デモが暗い曲の多い時期だったので、少々違う雰囲気の曲がしたかったそうです。そして生まれた、「明るく健全なポップス」(金澤君談)。

この3rdアルバム「Teenager」と、1st、2nd、4thアルバムとの大きな違いは、他のメンバーが作曲に携わった曲が数多く(といっても13曲中5曲ですが)収録されているという点です。

「記念写真」「B.O.I.P」「まばたき」は山内総一郎君が作曲をしましたし、前述の通り「星降る夜になったら」は金澤君と志村君の共同作曲。「Chocolate Panic」も、Roger Joseph Manning Jr.(アメリカ・ロサンゼルス在住のシンガーソングライター、キーボード奏者)が志村君と一緒に作曲しました。
その他のアルバムでは(5thアルバムはやむを得ない事情があったので、あえて含みません)、楽曲のほとんどが志村君による作詞作曲ですから、このアルバムでもやはりフジファブリックが「新しいこと」にチャレンジした、というのが伝わってきます。

山内君は、赤富士通信15号の中で、「歌詞や曲について、メンバー同士で伝え合うことが上手にできるようになってきた。こういう心境で作った曲で、こういう歌にしたいというのを、志村君が受け止めてくれて、ちゃんとした形になっていく過程がスムーズでよかった。」という趣旨のことを言っています。
志村君自身も、「音楽的なやりとりや、意思の疎通が完璧だった。皆といい共作ができた。」と、言っています。

ただ、これだけ「共同作業」を軸にしたアルバムでさえ、作詞は全て志村君がしています。メンバー全員が志村君の歌詞を書く才能に敬服していたのか、本人がそれはどうしても人に譲りたくなかったのか。どういう理由かはわかりませんが、「志村正彦全詩集」が出版されるほどのすばらしい歌詞だったことは間違いありません。

そのように考えると、この「星降る夜になったら」は、アルバムで意識した「共同作業」が典型的な形で表された曲といえると思います。

しかし、このアルバムを経て、志村君は大きな葛藤を抱えることになります。

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「CD&DLでーた」2009年2月のインタビューで、「Teenagerは民主主義なアルバム。皆で楽しめるように、皆がやりたいことを追求した内容で、皆の意見が入っている。それはそれで素晴らしいことなんだけども、人のことばっかり気にしてたら自分を見失っちゃって。なんか中間管理職みたいなところにいて。」
「皆を楽しくさせたり、皆の意見を吸収するのはバンドとしては、もちろん当たり前のことなんだけど、自分は何をしたいんだろうというのを見失った。」
「次は俺一人に作らせて、と思い出した。」

一人ひとり姿かたちや性格が違うように、音楽に対する感性だって一人ひとり違うはずですから、バンドとして複数の人間が一緒に一つのものを作り上げるというのは、私達素人が思う以上に大変な作業であることは違いありません。

そして、志村正彦くんが全曲作詞作曲、アレンジのほとんどを手がけた4thアルバム「Chronicle」が誕生します。

次回は曲と歌詞を詳しくみていきたいと思います。

今日の一曲、「星降る夜になったら」

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