Thursday 27 January 2011

スパイダーとバレリーナ 

今日はまたまたB面、「スパイダーとバレリーナ」についてです。

無意味に外国語をあまり使いたがらない志村君にしては珍しく、「蜘蛛」をあえて「スパイダー」としてタイトルに使った珍しい曲です。
クリックすると新しいウィンドウで開きます曲名だけではなく、シングルのジャケットもイギリスの人形劇「パンチ・アンド・ジュディ」を思い起こさせる人形劇風になっています。
でもそこはフジファブリック。
バレリーナもスパイダーもひとひねり入った風貌となっております。バレリーナもスパイダーも宇宙空間にいるような・・・。不思議な雰囲気を醸し出しています。
おまけにA面「パッション・フルーツ」に関するデザインではないんですよね。
こんなところもフジファブリック感炸裂です。


クモについて考えてみましょう。

英語のSpiderは「闘う人、闘士」という意味の語源を持つ言葉で、クモが虫を捕食する様子が闘士を連想させたようです。
アメリカの漫画にも「スパイダーマン」というヒーローがいますが、いつもはじっとしているクモが獲物をすばやく捕獲し激しくむさぼり喰う様が、いつもはおとなしい主人公が突如として俊敏なヒーローになるというイメージと重なる、ということらしいですが、なかなか日本人には理解しずらいかもしれません。



クリックすると新しいウィンドウで開きますイギリスに古くから伝わるNursery Rhyme (アメリカではマザー・グースと呼ばれる童謡)にも「Incy Wincy Spider」という曲があって、主人公は天候に振り回されるクモです。
イギリスの子供たちが初めて憶える歌のひとつで、よく童謡の本の挿絵にはかわいらしいクモの絵が描いてあります。

人間にとってクモは身近な生物であり、その上形態や習性が特徴的であるため、古来より世界各国において、吉凶善悪両面にわたり様々な印象を与え、擬人化されてきました。
クモの生息地は砂漠、高山、森林、草原、湿地、海岸などで、あらゆる陸上環境に分布しています(ミズグモというのもいます)から、人間が好んで居住しているところには、クモも住んでいると考えられます。
これほど多彩な環境分布があるというのも、動物として珍しいのです。

日本でも例にもれず、文化的にも民俗的にもクモは多様な顔をもっています。
古来から、日本ではクモを見ることによって縁起をかつぐ風習があります。
代表的なのは、いわゆる「朝蜘蛛」・「夜蜘蛛」という概念です。
「朝にクモを見ると縁起が良く、夜にクモを見ると縁起が悪い」ということわざを、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

また、女郎蜘蛛(ジョロウグモ)は、その細身で色彩鮮やかな外観から、華やかな花魁を連想し命名されたものです。そこから派生し、妖怪や怪談話にも登場します。その影響のせいか、日本ではちょっとオドロオドロしいイメージがあります。



クリックすると新しいウィンドウで開きますそれに反してバレリーナは華やかな西洋、やはり欧州のイメージですね。
バレリーナという言葉自体は、イタリア語です。
そして私個人的には、バレリーナは手足が細くて長くて、あの脚でちょこちょこちょこと爪先立ちで踊る姿が、なんとなくクモを連想させるかなあと思ったりして・・・。


明日は歌詞について、詳しくみてみたいと思います。
前回のDay Dripperに続いて、不可思議だけど味わい深い歌詞。
山内総一郎くんの作曲した明るい曲調のメロディーに、志村君の歌詞が光ります!



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